抄録
焙煎による自然汚染大麦中のデオキシニバレノール(DON)及びニバレノール(NIV)の分解について,GC-MS またはモノクローナル抗体を用いた ELISA で検討した.DON と NIV が加熱温度と加熱時間に依存して分解されることが GC-MS で確認された.しかし,150℃で5 分あるいは 30 分の加熱条件下では,GC-MS 分析では僅かな減少にもかかわらず,ELISA では増加することが認められた.この現象は両トキシンの標準品を 150℃ で加熱した際にも確認され,トキシンの加熱生成物がモノクローナル抗体に対して高い交差反応性を示すことが示唆された.