マイコトキシン
Online ISSN : 1881-0128
Print ISSN : 0285-1466
ISSN-L : 0285-1466
シンポジウム
大学におけるカビ毒研究の国際協力
熊谷  進
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 59 巻 1 号 p. 23-27

詳細
抄録

我々はこの間,科学研究費基盤研究(海外)や文部科学省による外国人大学院生支援の下,マイコトキシン研究を含め食の安全に関する国際共同研究を推進してきた.その一環として,ニバレノールとフザレノンX の動物体内挙動に関する研究を行い,マウスにおける両毒素の体内分布の特徴を,母親から胎児や乳児への移行を含めて明らかにした.また,アフラトキシン解毒に関わるグルタチオン-S トランスフェラーゼ活性の研究により,アフラトキシンに対する感受性の動物種差における同酵素活性の動物種差の重要性を見出した.

著者関連情報
© 2009 日本マイコトキシン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top