マイコトキシン
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トリコテセン系カビ毒検出法の近年の動向
田中 彰安藤 直子
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2016 年 66 巻 1 号 p. 63-72

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抄録
 トリコテセン系マイコトキシンはFusarium graminearumを代表とするFusarium属やその他の糸状菌が生産する二次代謝産物である.トリコテセンは穀類を汚染する代表的なマイコトキシンであり,汚染された穀物をヒトや家畜が摂取すると下痢や嘔吐,食中毒性無白血球症などの中毒症状を引き起こす.そのため,食物や飼料におけるトリコテセンの混入を調べることは食の安全を守るために非常に重要である.ここでは,LCMSnやimmunoassay,TLC,bioassayによるトリコテセン検出について概説する.
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© 2016 日本マイコトキシン学会
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