交番振動流の乱流構造に関する実験的研究

(2) 乱れの素過程について

抄録

前報において交番振動乱流の乱れの統計量 (乱れの強さ, レイノルズ応力と乱れのエネルギー生産, スペクトル, 相関等) について調べ, これが定常壁面乱流と相違する様を示した.本報告では, 乱れ成分 (u', v') の4象限分類法とスモーク・ワイヤ法による流れの可視化により, これらの乱れを作り出す素過程について実験し, 定常壁面乱流と同様な壁近傍でのバースティングによる乱れのエネルギーの生成, 運動量輸送機構を明らかにした.