底面上の3次元ならびに2次元物体後方の組織的渦構造の変動特性

抄録

底面上の3次元物体 (半球) ならびに2次元物体 (半円柱) 後方の3次元的な後流の特性を, 流跡処理により調べた.その結果, 半球後方の3次元的な剥離域の平均流特性や放出される渦の乱れの構造が明らかになった.また, 半球ならびに半円柱後方に形成される渦列の類似点や相違点を調べた結果, 工学上重要と考えられる強い上昇流は剥離渦が合体した後や, 2次元粗度の場合にも生じることがわかり, その点を放出される前後の瞬間レイノルズ応力の変化や再付着点の変動をもとに調べた.