日本内科学会雑誌
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III.肺炎診断の進歩と実際
2.尿中抗原診断法の実際
松本 哲哉
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2011 年 100 巻 12 号 p. 3516-3521

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抄録
肺炎の起炎菌の診断は従来から培養が標準的な方法であったが,より迅速に結果を得る方法として尿中抗原検出が利用されている.現在,肺炎球菌とレジオネラの尿中抗原検出が実用化されており,いずれも重症肺炎の原因となり得ることから,早期の鑑別が重要である.市販のキットは採取しやすい尿を検体とし,操作も簡便で,外来やベッドサイドでの検査が可能であるが,その特徴を把握して適確に診断に使用することが望まれる.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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