日本内科学会雑誌
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I.診断
2.家庭血圧をどう扱うか
河野 雄平
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2011 年 100 巻 2 号 p. 351-356

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抄録
家庭血圧の測定は高血圧の診療に有用で,高血圧治療ガイドラインにおいても推奨されている.白衣高血圧や仮面高血圧の診断は,家庭血圧または24時間血圧の測定なしには得られない.家庭血圧は一般には外来血圧より低く,これによる高血圧の診断基準は135/85mmHg以上である.心血管予後は外来血圧より家庭血圧との関連が強く,高血圧の管理は家庭血圧に基づいて行われることが望ましい.ただし,家庭血圧の応用にあたっては,測定値の信頼性などに留意を要する.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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