日本内科学会雑誌
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III.肥満症とその合併症
6.肥満症と癌
河田 純男
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2011 年 100 巻 4 号 p. 975-982

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抄録

わが国において先進国型の癌,すなわち,大腸癌,乳癌,前立腺癌などが増加している.これには食事の欧米化および運動不足による肥満の増加が大きな要因と考えられている.肥満における発癌のメカニズムとしてアディポサイトカイン分泌異常やインスリン抵抗性にともなう高インスリン血症などがあげられている.今後,肥満が発癌のもっとも主要なリスクの一つになることが予想され,癌予防としての肥満対策が求められている.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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