東京都立駒込病院腎臓内科
東京都立駒込病院病理科
2011 年 100 巻 5 号 p. 1391-1393
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症例は70歳,男性.ラベプラゾール6カ月内服後に血清クレアチニン値が1.0mg/dlから2.9mg/dlに上昇した.ガリウムシンチで両側腎臓に集積を認め,腎生検で間質に単核球主体の炎症細胞浸潤と尿細管の変性・壊死を認めた.間質性腎炎による急性腎不全と診断し,ラベプラゾール中止及びプレドニゾロン内服治療にて腎機能は回復した.近年プロトンポンプ阻害薬に関連した間質性腎炎の報告が増加しており,注意が必要である.
日本内科学会会誌
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