日本内科学会雑誌
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III.治療
4.予後と予後予測因子
小林 弘祐
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2011 年 100 巻 6 号 p. 1590-1598

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抄録

ALI/ARDSの予後は改善してきており,その主因は肺保護的換気モードの周知による.現在,死因は呼吸不全ではなく,多臓器不全がほとんどである.ICU重症患者の予後予測法で普及しているのは,米国ではAPACHE IVであるが,本邦ではSOFAとAPACHE IIである.現在,ヨーロッパを中心にSAPS 3を用いた研究が進行中である.生物学的マーカーは複合した方が予後予測精度はよく,単独ではIL-8とSP-Dが比較的有用である.重症度スコアリングはベンチマークを通して医療の質向上に役立つ.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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