日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
今月の症例
悪性リンパ腫の寛解導入後にneurolymphomatosisをきたした2例
原田 斉子冨田 稔木村 暁夫香村 彰宏林 祐一保住 功兼村 信宏森脇 久隆祖父江 元犬塚 貴
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 101 巻 1 号 p. 157-160

詳細
抄録

Neurolymphomatosisは脳神経を含む末梢神経,神経根あるいは神経叢へのリンパ腫の浸潤を呈する,臨床的には稀な疾患とされている1).今回,寛解導入後に末梢神経障害をきたし,神経生検によりneurolymphomatosisと診断し得たB cell lymphomaの2例を経験した.悪性リンパ腫の寛解導入後であっても末梢神経障害を呈した場合には,neurolymphomatosisを鑑別に入れ,神経生検を考慮する必要があると考えられた.

著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top