日本内科学会雑誌
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II.膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)・粘液性嚢胞腫瘍(MCN)
1.疫学と症候
多田 稔小池 和彦
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2012 年 101 巻 1 号 p. 51-56

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抄録
腫瘍性膵嚢胞で最も多いのはIPMNである.IPMNは,嚢胞状の腫瘍の悪性変化のみならず,通常の膵癌発生の合併を伴う膵癌高危険群である.MCNはIPMN同様に粘液性であるが,卵巣様間質を皮膜に持ち,女性の膵体尾部に発生するまれな腫瘍である.微小浸潤癌までに切除すれば,予後はきわめて良好である.
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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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