日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
II.膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)・粘液性嚢胞腫瘍(MCN)
2.病因と病態
古川 徹久保木 友子羽鳥 隆山本 雅一柴田 亮行白鳥 敬子
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 101 巻 1 号 p. 57-63

詳細
抄録
IPMNは粘液を入れ拡張した膵管内に種々の異型を呈する腫瘍性の粘液性乳頭状上皮を認める.異型の程度,浸潤の有無,乳頭状構造が種々バラエティーに富んでおり,組織亜型により特徴的に分けられる.MCNは粘液を入れた球状の嚢胞よりなる腫瘍であり,嚢胞は卵巣様間質をもつ線維性の壁と粘液性の高円柱上皮により構成される.IPMNとMCNは異なった腫瘍であり,その病態をよく把握して診断治療に当たる必要がある.
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top