日本内科学会雑誌
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I.病因
1.関節リウマチの遺伝的要因
山本 一彦
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2012 年 101 巻 10 号 p. 2818-2823

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抄録

関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)を含むリウマチ性疾患の多くは遺伝因子,環境因子など複数の要因が働いて発症する.以前より,主要組織適合遺伝子複合体HLAをはじめとする幾つかの疾患関連遺伝子が報告されていたが,最近になりゲノムワイドの関連解析(genome-wide association study:GWAS)を用いて多くの疾患の疾患関連遺伝子の解析が進められている.特にRAの解析が進んでいるが,疾患感受性遺伝子には民族差があり,欧米人のデータとともに我が国独自の研究が必要である.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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