2．尿酸代謝異常をめぐる新たな展望

益崎 裕章; 屋比久 浩市; 山川 研

doi:10.2169/naika.101.1027

III．最近の話題

2．尿酸代謝異常をめぐる新たな展望

益崎裕章, 屋比久浩市, 山川研

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キーワード: 尿酸, 無症候性高尿酸血症, 痛風, キサンチン酸化酵素（キサンチンオキシダーゼ）, 尿酸トランスポーター

ジャーナルフリー

2012 年 101 巻 4 号 p. 1027-1033

DOI https://doi.org/10.2169/naika.101.1027

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抄録

高尿酸血症は痛風関節症，痛風結節，尿路結石症，痛風腎に代表される尿酸塩沈着症を引き起こす．一方，肥満症・メタボリックシンドロームには無症候性高尿酸血症が高頻度に随伴する．痛風発作，関節炎予防のための尿酸値管理という従来の枠組みを超えて，生活習慣病・慢性腎臓病に伴う高尿酸血症が心血管疾患や脳卒中などの血管イベントのリスクを増大させ，脂肪組織や血管の組織機能障害を誘導する可能性が注目されている．

責任著者(Corresponding author)

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