日本内科学会雑誌
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I.診断の進歩
3.副腎疾患の取り扱いと問題点 1)副腎偶発腫とサブクリニカルクッシング症候群
高柳 涼一河手 久弥柳瀬 敏彦
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2012 年 101 巻 4 号 p. 941-948

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抄録

副腎偶発腫の多くは非機能性副腎腺腫であるが,20~30%にホルモン産生腫瘍や悪性腫瘍が含まれるので,画像検査と内分泌検査が必要である.わが国の疫学データでは腫瘍径が3cm以上のものは副腎癌のスクリーニングをすべきとしている.サブクリニカルクッシング症候群(SCS)は2型糖尿病や高血圧,骨粗鬆症の病因ないし増悪因子となる例があるので,手術対象症例の適切な判定が今後必要になると考えられる.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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