日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
認知症の新しい治療薬の使い方
阿部 康二
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2012 年 101 巻 6 号 p. 1684-1690

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抄録
後期高齢者の増加に伴って認知症患者数も急増しており,2010年には全国で242万人の認知症患者がいる.日本人の寝たきり原因の第1位は脳卒中であり,次いで高齢衰弱,骨折転倒,認知症,関節疾患の順となっているが,この中には高齢者特有の内科的合併症を持ったケースが多い.2011年から認知症治療薬が4剤使用可能となり,日本における認知症診療にとっての新しい発展の年と位置付けられるが,急速に変わりつつある家族関係の中で,患者の身辺にあって患者自身と家族を熟知している内科医の役割は今後ますます重要なものになってくるものと考えられる.
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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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