日本内科学会雑誌
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I.FGIDの基本的知識
3.中枢神経の変化―機能性消化管障害における脳腸相関の脳機能イメージング
金澤 素福土 審
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2013 年 102 巻 1 号 p. 17-24

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抄録
機能性消化管障害(FGID)患者の病態として脳腸相関の異常が想定されている.大腸刺激時の局所脳血流量の変化を観察すると,健常者でみられる前帯状回を中心とした脳領域の賦活がFGID患者ではさらに亢進している事実から,内臓知覚過敏の原因の1つとして脳内プロセシングにおける感作と連合学習が示唆される.脳機能イメージングはFGIDの脳腸相関の病態ならびに治療効果を評価する有力な生物学的指標になりうる.
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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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