日本内科学会雑誌
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II.代表的疾患の診療の現況と将来展望
6.難治性便秘
大久保 秀則中島 淳
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2013 年 102 巻 1 号 p. 83-89

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抄録
便秘は国民の約3割が罹患している「大衆病」であるにもかかわらず,正しい病態理解に基づいた適切な治療が行われないことが多い.食物繊維の多量摂取で逆に症状が悪化するタイプの便秘も存在する.腸管拡張を伴わない「機能性便秘」には結腸通過時間正常型,遅延型,排泄障害型の3タイプが存在し,さらに腸管の病的拡張を伴う難治性便秘として慢性偽性腸閉塞などがある.これらの病態をよく把握し治療に臨むことが肝要である.
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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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