日本内科学会雑誌
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II.代表的疾患の診療の現況と将来展望
7.機能性腹痛症候群
野津 司
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2013 年 102 巻 1 号 p. 90-95

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抄録

機能性腹痛症候群は,消化管機能と関連が乏しい慢性の腹痛を来す疾患である.うつや不安障害などの精神疾患を合併し,ドクターショッピングを繰り返すQOLが高度に障害された症例が多い.病態として,中枢性の内臓知覚過敏の存在が推測されている.精神科的な治療が中心となるが,内科を受診することが多く,良好な医師患者関係の構築が疾患対応として特に重要である.内科医は本疾患の概念を理解し,適切に対応しなければならない.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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