日本内科学会雑誌
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II.各論
5.造血器腫瘍の診療を支える臨床検査
通山 薫
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2013 年 102 巻 12 号 p. 3140-3146

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抄録
近年の分子生物学・情報科学の進歩は造血器腫瘍の病因・病態の解明を促進し,疾患病型分類の進化,分子標的療法の開拓をもたらした.さらに造血幹細胞移植の進歩と相まって,今や造血器腫瘍は治癒指向的治療が可能な領域となりつつある.それを実現すべく,優れた自動分析装置の開発と運用,標準化され信頼度の高い検査データの提供と高感度検査による腫瘍の精緻なモニタリングなどを通して,診療の向上に貢献していくことが臨床検査部門の使命である.
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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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