日本内科学会雑誌
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III.診断と治療
4.慢性骨髄性白血病の診断と治療
木村 晋也
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2013 年 102 巻 7 号 p. 1712-1719

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抄録
ABL阻害薬メシル酸イマチニブ(グリベックR)の承認までは,造血幹細胞移植の成功症例以外では,ほぼ全ての慢性骨髄性白血病(CML)患者が,診断後数年以内に死亡していた.イマチニブの出現以後,CML患者は長期生存が得られるようになり,一部では完治が望める症例も出てきた.さらにダサチニブ(スプリセルR)やニロチニブ(タシグナR)などの第二世代ABL阻害薬が使用可能となり,一層の予後改善が期待される.
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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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