日本内科学会雑誌
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II.診断法の進歩
3.抗酸菌感染症診断法の進歩
猪狩 英俊
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2014 年 103 巻 11 号 p. 2708-2713

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抄録

結核感染症診断の進歩の代表はインターフェロンγ遊離試験である.BCG(Bacille Calmette-Guerin)既接種者でも診断でき,また,潜在性結核感染症という疾患概念と結び付き,利用される場面は増えている.結核菌薬剤耐性の遺伝子診断では,ラインプローブアッセイ(line probe assay:LiPA)が実用化し,リファンピシン(RFP)・イソニアジド(INH)・ピラジナミド(PZA)の薬剤耐性の早期診断が可能になった.LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法は簡便な核酸増幅法として注目されている.非結核性抗酸菌領域では血清診断法が開発された.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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