1．肺炎予防と口腔ケア

坂本 春生; 唐木田 一成; 関谷 亮; 大野 啓介; 増子 弘美

doi:10.2169/naika.103.2735

IV．感染症制御にむけて

1．肺炎予防と口腔ケア

坂本春生, 唐木田一成, 関谷亮, 大野啓介, 増子弘美

著者情報

キーワード: 口腔ケア, 肺炎, 予防

ジャーナルフリー

2014 年 103 巻 11 号 p. 2735-2740

DOI https://doi.org/10.2169/naika.103.2735

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抄録

口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症を予防する効果があることが報告されている．口腔ケアは多くの施設で取り入れられているが，その実際は施設により異なり，効果判定も困難なことが多い．口腔内にはおよそ600種の微生物が存在し，常在菌叢を形成している．これらは容易に歯垢によるバイオフィルム形成をもたらし，その除去には物理的なブラッシングに頼る部分が大きい．本稿では，口腔ケアと関連する細菌学的事項，病棟における口腔ケアの実際，各種職種の役割分担，ケアにおける考え方などにつき，当院での経験を述べた．

責任著者(Corresponding author)

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