日本内科学会雑誌
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IV.副甲状腺―Ca検査値異常のアプローチ
IV.副甲状腺―Ca検査値異常のアプローチ
山内 美香杉本 利嗣
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2014 年 103 巻 4 号 p. 870-877

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抄録

Ca代謝異常はよく経験する電解質異常であるが,測定するまで気づかないことが多い.血清Ca値は厳密に調節されているため,軽度の異常でもCa代謝調節機構の異常を考えるべきである.Ca,P,ALB,PTH,1,25 (OH)2D3値などの測定により鑑別診断は比較的容易である.PTH値から原因が副甲状腺か否かを判断し,頻度の多い原因を念頭に鑑別する.高Ca血症は原因疾患の治療,骨吸収抑制薬による治療,低Ca血症は活性型ビタミンD製剤による治療が主となる.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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