日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.疾患概念の変化
I.疾患概念の変化
和田 隆志
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 103 巻 5 号 p. 1049-1054

詳細
抄録

急性腎不全は,定義や分類,診断基準が統一されていなかった.さらに医療の進歩に関わらず腎ならびに生命予後が不良であった.そのため,早期に診断し,予後改善を目指した適切な治療を行うためにも統一した診断基準が求められた.これらの背景から,血清クレアチニン値と尿量により診断する急性腎障害のRIFLE分類とAKIN分類が示され,2012年にこれらを統合したKDIGO分類が提唱された.今後,これらを通じて急性腎障害の病態解明,治療法,予後改善などが一層進歩することが期待される.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top