日本内科学会雑誌
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I.医学部入試の変遷と今後の方向
石原 賢一
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2015 年 104 巻 12 号 p. 2490-2497

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抄録

戦後,1949年の学制改革で新制大学が発足して以降,大学入試において常に医学部医学科(以下,「医学部」)は最難関であった.しかし,入試の中身をみると,教科試験中心だった入試から面接が重視されるようになり,共通一次試験導入で教科数が絞り込まれた個別(2次)試験は,近年は教科数が増加し,重視されるようになった.さらに,「地域枠」や「特定診療科枠」といった受験生の出身地を限定したり,入学時点で将来の進路の決定をせまったりする入試方式も生まれている.医学部入試の変遷を辿るとともに,今後予定されている大学入試改革で医学部入試が受ける影響についても言及したい.

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© 2015 一般社団法人 日本内科学会
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