2015 年 104 巻 12 号 p. 2527-2532
医師国家試験は卒前教育・卒後臨床研修・新しい専門医制度を含めた一連の医師養成過程の中に位置づけられ,「指導医の下でその任務を果たすのに必要な基本的知識と技能」が試験対象である.共用試験CBT(computer-based testing)も標準化が進み,合格基準が統一される予定であることから,現在の500問の試験問題数は減じる方向で検討されている.多様な問題の出題を可能とするコンピュータ制の導入.医師国家試験としてのOSCE(objective structured clinical examination,客観的臨床能力試験)はさらに検討が必要である.