日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
トピックス
VII.臨床研修必修化制度発足から 10年を経て
北村 聖
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 104 巻 12 号 p. 2533-2538

詳細
抄録

約10年の議論を経て,平成16年から2年間の必修医師卒後臨床研修が始まった.それ以前のインターン制度や努力義務ストレート研修方式の臨床研修制度が内包していた種々の問題点を解決し,21世紀の超高齢化社会のニーズを反映した制度と考えられた.しかし,この大きな教育改革は日本の医療制度が持つ課題を顕在化させることにもなり,多くの議論が起こり,2度にわたる見直しを経て今に至っている.今後とも社会の要請に答える形で課題を乗り越えて,日本の医学教育における臨床教育の中心としてさらに充実することが望まれる.

著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top