大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
2015 年 104 巻 7 号 p. 1397-1404
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発作性夜間血色素尿症は,後天的なPIGA遺伝子変異を持つ造血幹細胞クローンの拡大によって引き起こされる,造血幹細胞疾患である.血管内溶血,血栓症,造血不全を3主徴とし,根治には造血幹細胞移植が必要だが,明確な適応基準がない.多くの症例で対症療法が中心となるが,エクリズマブの登場により血管内溶血が劇的に抑制され,造血不全を除く諸症状も改善され,さらに生命予後の改善も期待されている.
日本内科学会会誌
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