ACE阻害薬による血管性浮腫が疑われた舌腫脹の1例

行本 敦; 橋本 悠; 花山 雅一; 小幡 善保; 谷平 哲哉; 清家 裕貴; 岡本 傳男; 市川 幹郎; 寺岡 正人

doi:10.2169/naika.104.1460

今月の症例

ACE阻害薬による血管性浮腫が疑われた舌腫脹の1例

行本敦, 橋本悠, 花山雅一, 小幡善保, 谷平哲哉, 清家裕貴, 岡本傳男, 市川幹郎, 寺岡正人

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キーワード: 血管性浮腫, 舌腫脹, ACE阻害薬

ジャーナルフリー

2015 年 104 巻 7 号 p. 1460-1463

DOI https://doi.org/10.2169/naika.104.1460

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抄録

症例は81歳，女性．呼吸困難感を主訴に来院した．来院時，舌の著明な腫大がみられた．高血圧に対し，エナラプリルマレイン酸を内服していた．同薬による血管性浮腫を疑い，同薬を中止し，入院とした．喉頭の浮腫は軽度であったため，7 Fr経鼻エアウェイを挿入し，気管切開は行わず，経過観察とした．72時間後には舌の腫大は改善し，発語も明瞭であった．同薬を中止し，経過をみているが，再燃はみられていない．

責任著者(Corresponding author)

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