日本内科学会雑誌
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V.多発性骨髄腫の関連疾患
鈴木 憲史
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2016 年 105 巻 7 号 p. 1231-1237

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抄録

多発性骨髄腫の関連疾患としては,ALアミロイドーシス,POEMS(polyneuropathy,organomegaly,endocrinopathy,M Protein,skin changes)症候群,単クローン性免疫グロブリン沈着症(monoclonal immunoglobulin deposition disease:MIDD)などがある.骨髄腫とは別の疾患であり,骨髄腫よりも緩徐進行性のクローンで,診断も支持療法も異なる.ALアミロイドーシスは,異常形質細胞より産生される単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の軽鎖(L鎖)に由来するアミロイド蛋白が沈着し,臓器障害を来たす疾患である.臨床症状は,心・腎・肝・消化管・神経障害など沈着部位により多岐にわたる.

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© 2016 一般社団法人 日本内科学会
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