2017 年 106 巻 12 号 p. 2552-2558
Clinical problem solvingカンファレンスとは,従来の学会発表のように,診断名を先に出してしまうことはせず,実際の臨床現場を再現するように,症例提示者が患者背景,主訴,病歴,身体所見を順に提示し,討議者あるいは参加者が各段階で鑑別診断を考えつつ,質問し,意見を出し合って,皆で診断を進めていく形の症例検討会である.他者の経験した症例を自らも考えながら疑似体験することになるため,数を重ねるほど診断推論の力を伸ばすことが期待できる.