那須赤十字病院血液内科
那須赤十字病院内科
2017 年 106 巻 2 号 p. 295-302
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
既往歴のない45歳,男性.貧血・白血球減少の精査目的に骨髄検査を施行.明瞭な骨髄芽球,赤芽球異形成により骨髄異形成症候群も考慮されたが,骨髄球の細胞質空胞化を認め,血清銅・セルロプラスミンが低値であったため,銅欠乏性造血障害と診断した.銅の含有が豊富なココアの摂取を励行した結果,貧血・白血球減少とも回復し,骨髄の異形成も消失した.なお,偏食や亜鉛サプリメント摂取歴はなく,銅欠乏の原因は不明である.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら