日本内科学会雑誌
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II.進行・再発肺癌の最新治療
3.ALK阻害薬の使い分け
堀池 篤西尾 誠人
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2017 年 106 巻 6 号 p. 1101-1107

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抄録

ALK融合遺伝子陽性肺癌は非小細胞肺癌の約5%を占め,ALK(anaplastic lymphoma kinase)阻害薬が著効する.現在,ALK融合遺伝子陽性肺癌に対して第1世代のALK阻害薬クリゾチニブと第2世代のアレクチニブ,セリチニブが承認され,実地臨床で使用可能となり,これらの薬剤をいかに使い分けるかが課題である.これまでの臨床試験結果および基礎的な研究から各薬剤の特徴を理解し,これら複数のALK阻害薬を使いこなすことにより,ALK融合遺伝子陽性肺癌の予後のさらなる改善を期待できる可能性がある.

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© 2017 一般社団法人 日本内科学会
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