日本内科学会雑誌
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今月の症例
発熱,発疹,四肢の疼痛を呈したSchnitzler症候群の1例
竹内 洋平溝口 仁志尾原 明子中原 麻衣大倉 亮一南木 伸基岡内 泰弘中尾 克之井上 利彦徳田 道昭
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2018 年 107 巻 1 号 p. 88-94

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抄録

43歳,女性の不明熱患者.持続する発熱に加え,慢性蕁麻疹と無菌性・非腫瘍性の多発する骨髄炎を認めた.さらにIgM-κ型のM蛋白が検出され,自己炎症症候群であるSchnitzler症候群と診断した.トシリズマブによる治療にて上記の症状は消失し,以後,寛解を維持している.しかし,長期的にはリンパ増殖性疾患を発症することがあるため,注意深い観察が必要である.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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