日本内科学会雑誌
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今月の症例
ラグビー選手に発症した化膿性恥骨骨髄炎の1例
三河 貴裕秋山 裕太郎日向 佑樹神宮寺 敦史
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2018 年 107 巻 12 号 p. 2518-2523

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抄録

ラグビー選手である16歳,男性.左恥骨部の痛み,発熱を発症した.血液培養からA群溶血性レンサ球菌が検出され,MRI(magnetic resonance imaging)で化膿性恥骨骨髄炎と診断した.合計4週の点滴治療及び2週間の内服治療を行った.国内外のcase reviewから,10代のサッカー選手やラグビー選手に鼠径部痛と発熱がみられたとき,抗菌薬投与前に血液培養を採取し,本疾患を鑑別する必要がある.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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