日本内科学会雑誌
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III.多発性硬化症
中島 一郎
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2018 年 107 巻 8 号 p. 1470-1476

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抄録

多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)の診断においては鑑別疾患の除外が重要であり,自己抗体が関与する脱髄疾患等を注意深く鑑別する必要がある.早期診断にMcDonald基準は有用であり,MRI(magnetic resonance imaging)や髄液所見を参考に早期の診断を心がける必要がある.急性期にはステロイドパルス療法が有用であり,寛解期には長期予後を考慮し,早期から疾患修飾薬を使用する.本邦でも使用可能な疾患修飾薬が年々増えてきており,それぞれの薬剤の特性を理解したうえで選択する.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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