日本内科学会雑誌
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今月の症例
尿閉による高アンモニア血症と意識障害をきたした1例
三橋 友理子近藤 純由兼子 順前島 静顕安藤 史顕
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2019 年 108 巻 1 号 p. 100-107

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抄録

肝機能に異常のない高アンモニア血症と意識障害の1例を経験した.通常,アンモニアは尿中に排泄されるが,尿閉により膀胱内圧が上昇すると,膀胱静脈叢から血中に再吸収される.本症例では,複合的な要因から尿中アンモニア濃度の上昇と膀胱静脈叢からのアンモニア再吸収の増加を同時に認め,高アンモニア血症を来たした.高アンモニア血症は重篤な昏睡を来たすことがあり,原因として,肝疾患のみならず,尿閉も鑑別に挙げることが重要である.

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© 2019 一般社団法人 日本内科学会
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