国立病院機構水戸医療センター呼吸器科
国立病院機構水戸医療センター神経内科
2019 年 108 巻 3 号 p. 568-574
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84歳,男性.カテーテル関連尿路感染症に対してセフェピムを投与したが,意識障害及び不随意運動が出現し,脳波検査で三相波類似の高振幅徐波を認めた.セフェピムを中止したところ,症状は軽快し,脳波所見も改善した.セフェピム脳症は主に腎機能低下患者で認められるが,血液脳関門が障害された状況でも起こることが報告されている.本例は,癌の脳転移により,血液脳関門が障害された状態であり,セフェピム脳症が起こりやすい状況であったと考えられた.
日本内科学会会誌
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