日本内科学会雑誌
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IV.喘息診療における気道炎症モニタリングの意義―呼気NO測定,喀痰好酸球,末梢血好酸球―
浅見 麻紀松永 和人
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2019 年 108 巻 6 号 p. 1134-1140

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抄録

喘息の病態は多様であり,好酸球,好中球等の炎症細胞や気道構成細胞及び種々の液性因子が関与する気道の慢性炎症が本態である.呼気一酸化窒素(fractional exhaled nitric oxide:FeNO),喀痰好酸球比率は気道の好酸球性炎症を反映し,喘息の診断や管理に応用することができる.末梢血好酸球数が高値の場合は増悪のリスクが高い.検査の簡便さ及び非侵襲性から,気道炎症のモニタリングとしては,呼気NO濃度測定が今後ますます用いられることが予想される.

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© 2019 一般社団法人 日本内科学会
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