日本内科学会雑誌
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V.胃食道逆流症(GERD)による咳嗽
金光 禎寛
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2020 年 109 巻 10 号 p. 2124-2131

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抄録

咳は,胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の食道外症状の1つである.本邦でのGERDの有病率の増加に伴い,GERD咳嗽も増加傾向で,慢性咳嗽の原因として,咳喘息と共に頻度が高い.一方で,胸やけ等の典型的な食道症状を伴わないことも多く,咳の罹病期間が長期に及び,生活の質を低下させる.診断に難渋することも多いが,Fスケール等の質問票の活用やPPIに加えて消化管運動機能改善薬の併用がGERD咳嗽の診断・治療に対して有用な可能性を述べる.

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© 2020 一般社団法人 日本内科学会
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