大阪市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学
2020 年 109 巻 2 号 p. 293-300
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侵襲性肺アスペルギルス症は,好中球減少を伴う血液疾患患者や高用量ステロイド投与患者に発症することが多いが,近年は,慢性閉塞性肺疾患に合併する例も注目され,それぞれのガイドラインが提唱されている.また,我が国では,肺非結核性抗酸菌症患者が増加しており,慢性肺アスペルギルス症の合併にも注意する必要がある.両者が合併する場合には治療薬選択が難しく,予後も非常に不良である.肺クリプトコックス症の画像所見は,免疫状態に応じて多彩な陰影を呈し,さまざまな呼吸器疾患の鑑別疾患として考慮する.
日本内科学会会誌
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