日本内科学会雑誌
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VII.膠原病に伴う間質性肺疾患における診療アプローチ~分子標的治療を含めて~
安岡 秀剛
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2021 年 110 巻 10 号 p. 2206-2212

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抄録

膠原病はPaul Klempererによって報告された疾患群である.膠原病で障害される臓器病変のうち,間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)は頻度が高く,予後を規定する重要な臓器病変の一つである.一般的に間質性肺炎は大きく“原因が明らか”なものと,“原因不明(特発性)”の2つに分けられる.“原因不明”のものを広義の“特発性間質性肺炎”と呼ぶが,一方で膠原病性の間質性肺炎は“原因が明らか”な間質性肺炎の一つに位置付けられる.本稿では膠原病に合併するILDに着目し,診療のアプローチについて概説する.

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