日本内科学会雑誌
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VIII.内科医に必要な赤目の診断と治療
三重野 洋喜
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2021 年 110 巻 12 号 p. 2574-2579

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抄録

目が赤くなる疾患では,まず結膜の出血か充血かを確実に判別し,結膜下出血であれば専門医の受診は必要なく,経過観察でよい.充血を引き起こす結膜炎は,細菌性かウイルス性かアレルギー性かによって治療が異なる.特に,アデノウイルス結膜炎は,感染力が強く,接触感染を起こすため,注意が必要である.充血に疼痛を伴う場合は,結膜炎以外の原因で目が赤くなっている可能性が高く,初期治療から眼科専門医に委ねた方が良い.

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