2021 年 110 巻 2 号 p. 204-210
冠動脈形成術の適応要件として,負荷時の心筋虚血が証明された病変であることが重要である.血行再建が適切に行われれば,心筋虚血の改善により,胸痛等症状の改善,心筋梗塞,死亡のリスク低下等の予後改善が期待できる.心筋虚血の証明によく用いられるモダリティに心筋シンチグラフィ,CT(computed tomography),MRI(magnetic resonance imaging)ならびに心エコー図等の非侵襲的画像検査があるが,各モダリティの診断精度と特徴の理解,それぞれの使い分けを理解することが肝要である.