日本内科学会雑誌
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VII.代謝性アシドーシス
坂口 悠介
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2022 年 111 巻 5 号 p. 949-956

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抄録

生体内に生じる酸の大半は二酸化炭素として肺から排出される.一方,不揮発酸は細胞内外の緩衝系で緩衝されるとともに,アンモニウムイオンや滴定酸として尿中に排泄される.代謝性アシドーシスは不揮発酸の産生増加,酸排泄障害,アルカリ喪失により生じ,アニオンギャップ等の指標に基づき鑑別される.集中治療領域や慢性腎臓病患者の代謝性アシドーシスは臨床アウトカムと関連し,その治療意義が明らかにされつつある.

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© 2022 一般社団法人 日本内科学会
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