2022 年 111 巻 6 号 p. 1092-1098
膠原病に合併する間質性肺疾患(connective tissue diseases-associated interstitial lung disease:CTD-ILD)は,膠原病患者の予後を規定する合併症として重要である.CTD-ILDは,臨床像,組織パターン,画像パターンが多彩であり,基礎となる膠原病によってもその頻度等が異なる.最近,抗線維化薬などの新規治療法が開発されてきたが,その位置づけも含め治療に関するエビデンスは未だ乏しく,さらなる研究の発展が期待される.