日本内科学会雑誌
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II.急性リンパ性白血病の初期診断と外来治療
八田 善弘
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2022 年 111 巻 7 号 p. 1351-1356

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抄録

急性リンパ性白血病はフィラデルフィア染色体陽性と陰性で治療が異なるので染色体分析またはBCR-ABL1遺伝子の検索で迅速に鑑別を行うことが重要である.治療の基本は入院で行う寛解導入療法と地固め療法,外来で行う維持療法である.維持療法中および後には再発と晩期合併症(骨密度低下,骨粗しょう症,認知機能障害,妊孕性の低下,心機能低下,内分泌障害,2次発がんなど)が課題であり,初期治療から合併症への対策を考えておくことが望ましい.

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