兵庫県立はりま姫路総合医療センター
2023 年 112 巻 1 号 p. 10-17
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プロトンポンプ阻害薬(PPI)は強力な胃酸分泌抑制能を有し,酸関連疾患の第一選択薬として用いられている.ところが,胃酸分泌を長期間にわたって抑制すると,消化吸収能の低下,殺菌能の低下,高ガストリン血症や腸内細菌叢の変化が起こり,有害事象が発生するのではないかと心配されてきた.腸管感染症の発症リスクは増加する可能性が高く,胃酸分泌抑制薬は最少量を最短期間投薬するとともに,今後も研究を続けることが必要である.
日本内科学会会誌
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